過去
今から、少しばかり、俺の抱えている秘密を語ろうと思う。 俺は紛れもなくマイペースで、レスの速度はメールも含めてまちまち 周囲が俺をどう見てるかは、ライブチャットだ 紹介文は割と好意的な物が多い。 客観的な事実だけを挙げるなら、俺が誰かを敵に回す可能性は低い。 あるとしたら、自覚のないまま誰かの彼女を奪っていたり(大学時代にあった) あるいは、俺が嫌いなタイプである場合が多い。 正直、今の俺の敵に回るのは九割方いないはずだ。 俺も大概甘いから、その敵すら懐柔しようとする始末だし 人によってはそれを器とか人望と呼ぶんだろうけど、俺の場合、そんな大層な物じゃない。 昔書いたカルマの様に、俺は他人の痛みに冷徹に成り切れないってだけだし、実際の所は昔りぃにも言われた通り、俺はヘタレだ。 グロホラー耐性なんて、実際の所大した意味はない。 俺はずっと、自分が常に嫌がられていないかと不安だった。 もちろん「仁」「義」「礼」「信」「知」「愛」を尽くせば、そうそう人の心が離れたりはしないのは知っている。 俺が半年以上放置した時、殆どの人がリンクを切らないでいてくれた事は今でも感謝してる。 だけど、その一方で、俺は裏切りも経験している。 俺自身も裏切った事があるし、親友と信じた人や愛した人から裏切られた事もある。 犯罪者扱いされ、俺の所属していたコミュニティーから、孤立した事もある。 俺はずっと怖かった。 今日話していた人は、明日には俺を拒絶するのかも知れない・・・ 仲が良くなれば良くなる程、俺は自分の本心は表に出さなくなった。 多分今もそうだ・・・ 昔よりはマシになったけど、今でもその名残はある。 これが恋愛になればますます悪化した。 自分が怖いのだ。 客観的に見ても・・・いや、事実として俺は犯罪者じゃないと立証されていても、俺は自分への恐怖は拭い切れなかった。 幼なじみを裏切っている異常者、そんな奴が、犯罪者じゃないなんて言い切れるのか・・・ 自分に向けられていた命題に俺は答えを出せないでいた。 実際、孤立が原因でフラれた経験がある。 その後に裏切られている・・・ 俺が歪むのは、避けられなかった事なのかも知れない。 俺は常に嫌がられているんじゃないのか・・・ そんな奴が幸せを望んでいいはずがない・・・ 俺が周りに甘いのは、そんな恐怖、あるいは強迫観念に捕われていたからだ。 それは本心からの優しさじゃない。 ただ、嫌われたくない為に、(都合の)いい奴であり続けようとした。 俺が技術を磨こうとしたのには、そんな背景があった。 それから様々な経験を経て、それは信義に変わった。 自分と同じ道を辿らせない。 だけど、やはり刻み込まれた恐怖だけは残った。 いつかいなくなる。 いつか嫌われる。 いつか拒絶される。 見ない様にしていても、恐怖は影になって、俺の足元にいた。 その恐怖を感じたくない。 だから、誰かに尽くす。 利用されるのが嫌なのにだ。 俺がメンヘラと上手くいかないのも、こんな歪んだ考えがあるからだ。 確かに、俺は穏やかで清潔な時間を提供できる。 それに救いを求めて相談するならまだしも、その時間を独り占めしたいが為に、俺に求愛してくる場合もある。 だけど、俺の提供できる穏やかな時間は、俺の一部に過ぎない。 その裏には、様々な感情が渦を巻いていて、しかも俺はそれを話そうとはしない。 それじゃ上手くいくはずがない。 俺が本当に望む事は、ただライブチャットだけじゃない。 繋いだ絆は俺一人で守る物じゃない。 [...]






