ゲーセンで出会った不思議な子

煙草が初めてってことは…そんなに人妻サイトではない。

まあ見た目からしてそうではあったが。
あと、なんか知らないけどやたらと笑う。

そこで数分格ゲー談義をしていたんだけど、すごく笑うんだ。

女の子ってこんなに笑うの?というか笑った女の子ってすごい。

そもそもこんな誰とも話せたことのない格ゲーの話を、
今ここで、初対面の女性としているということが一番信じられなかった。

なんだかすごい打ち解けてしまって、あの喫煙所で一体何分話したろう。

そうなってくると、男としては「連絡先知りたい」
という欲望が出てきしまう。

20~30分話した時くらいだったか
趣味の話になってて俺が言ったんだよ。

「ちょっとね、イラストを描くのが好きで…」

ゲーセンにいた子だし、こういうことにもちょっとは興味を示してくれるんじゃないかなんて淡い想いもあったわけだが…

「イラスト?」

笑顔いっぱいだった女の子が急に、すごく暗い顔になった。

「ま…その話はいいよ…それじゃ、また…ゲーセンで会えたらいいね…」

予想外だった。

連絡先どころか、ほぼ喧嘩別れクラスの雰囲気の悪さで別れてしまった。

イラスト、ちょっとくらいはテンション上って話が膨らむかなと思ったんだけど…

もしかしたら、そういうのが嫌いな人だったのかもしれない、
そう思って俺は落胆した。

「一体あの子は何だったんだろう…?」

キャスケット帽が似合ってたのは覚えてる。
でもそんな風貌でゲーセン来るなんて…
俺はすごい気になった。
いかんせん、俺が人間として少しでも甲斐性を見せるにはイラストしかなかった。

だって、それしかしてなかった…

それから数日経って、俺は再びゲーセンを訪れた。

彼女はまた居た。
その日はLOVをやっていた。
その日はなぜかセックス
でもそれも似合っていて、可愛かった。

相変わらず不思議な人だなあ…と思いつつ
俺もおもむろに近くでLOVをプレイし始めた。
この時、様々な疑問が浮かぶ。

今日は平日だぞ。
俺は講義半日だからいるが。
彼女はなんなんだ?
大学生?フリーター?

同い年くらいに見えるけど…
というか名前も知らないし。

悶々として、ゲームに集中できない。

LOVの彼女の称号レベルをチラ見する。
やはり、俺よりやりこんでいる。
そして勝率も高い。明らかに俺より上級プレーヤー。

そして勝つと、

「やったね~!」

と声を上げる。相変わらずの奇人っぷりを発揮していらっしゃる。
ゲームが終わったところで、俺は肩を叩いて、
ども、
と会釈する。

「あ、来てたんだね~。ジュース買おうぜ~」

などと言い出す。もはやキャラが分からない。
馴れ馴れしいし、本当に素の時は変な人なんだ。
なんなんだこの人。

ますます気になる。

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